2024年06月28日
予防保全型配管メンテナンスサービスの提供にむけて、約4.3億円の資金調達を実施
株式会社ソラリス(本社:東京都板橋区 代表取締役:梅田清)は、DCIベンチャー成長支援2号投資事業有限責任組合(本社:東京都千代田区、以下:大和企業投資)、三菱HCキャピタル株式会社(本社:東京都千代田区、以下:三菱HCキャピタル)、MSIVC2023V投資事業有限責任組合(本社:東京都中央区、以下:三井住友海上キャピタル)、JR東日本スタートアップ株式会社(本社:東京都港区、以下:JR東日本スタートアップ)、SGインキュベート第3号投資事業有限責任組合(本社:福岡県福岡市、以下:SGインキュベート)を引受先とした第4回目の第三者割当増資および日本政策金融公庫からの融資実行により合計4.3億円の資金調達を実施しました。
当社はこれまで6.2億円の資金調達を実施しており、この度の調達により累計調達額は10.5億円となりました。
【ソラリスが取り組む課題】
私たちの生活の周りには無数の配管が存在しており、細く曲がりくねった配管も多数あります。最新鋭のドローンや工業用内視鏡においても、複雑に曲がりくねった配管内に進入することは難しいとされており、このような配管を点検、清掃することができなかったために、多数のトラブルが発生しております。
また、近年、道路や上下水道など、生活を支えるインフラならびに民間企業が保有する工場内配管などの老朽化により、人命に関わる事故やライフライン寸断のリスク、インフラの維持およびメンテナンスにかかる労働力不足が社会問題となっており、「予防保全型のインフラメンテナンス」が喫緊の課題とされています。
【ソラリスの技術~ミミズ型管内走行ロボット「Sooha®」~】
当社は、中央大学での研究成果に基づき開発した独自の空気圧人工筋肉を有しており、それを応用した「Sooha」を開発・提供しております。「Sooha」は、従来技術では困難だった小口径配管内の自立走行ができ、人間や他のロボット機構では入り込めない細く曲がりくねった配管内での移動も可能です。
この技術により、これまで確認できなかった配管内の状態を把握することが可能となり、効果的な配管内清掃が実現可能です。また、本体が空洞である特徴を活かして、カメラ以外にも様々な検査装置や清掃機器をビルトインすることが可能であり、多くの企業とのオープンイノベーションを創出可能なプラットフォームになり得るロボットです。
【資金調達の使途】
前回調達後、様々な配管径に対応するために「Sooha」のラインナップを増やし、また、ロボットの品質向上を実現しました。その成果をもとに、今回の調達資金を活用し、半導体業界の他、鉄道・上下水道・ガス、その他製造工場における予防保全型のインフラメンテナンスサービスの提供を実現してまいります。
また、当社と三菱HCキャピタルは、2023年12月より、国内におけるインフラ老朽化問題の解決にむけて、予防保全型インフラメンテナンスのトライアルサービスの提供を開始しております。
本調達資金を活用して、トライアルにて抽出された課題や要望などを踏まえ、企業のニーズへの対応および課題解決が可能なサービスモデルの構築など、予防保全型のインフラメンテナンスサービスの提供拡大に取り組みます。
【ソラリスの他の技術~腸管型ポンプロボット「Zendo Drive®」~】
コア技術である空気圧人工筋肉により腸管のぜん動運動の機能を再現することで、高粘度・固液混相流体の混合・搬送を実現しています。腸管型ポンプロボットにより、様々な製造現場での省人化に貢献します。
■株式会社ソラリスについて
ソラリス社は、2017年創業で、中央大学バイオメカトロ二クス研究室の研究成果をベースとした大学発ベンチャーです。生物や生体の機能に学んだ柔らかいロボット(ソフトロボット)の最先端の研究成果の実用化を目指しております。ソラリス社は、高出力で軽量かつ柔軟な軸方向繊維強化型・空気圧人工筋肉をコア技術として、ミミズのように動くことで複雑な細管を進むミミズ型管内走行ロボットや腸管の運ぶ混ぜる機能を有した腸管型ポンプロボットなどの世界に類をみない独自技術があります。
【会社概要】
会社名:株式会社ソラリス
所在地:東京都板橋区東山町14-13
代表者:代表取締役 梅田 清
設立:2017年9月29日
事業内容:空気圧人工筋肉を使ったソフトロボティクスの製品化・製造・販売
【本件に関するお問合せ先】
株式会社ソラリス
メールアドレス:info@solaris-inc.com
電話:03-5615-9560 FAX:03-5615-9559